大隅研究室 平成22年度4月入学大学院生募集のお知らせ


東北大学大学院医学系研究科創生応用医学研究センター形態形成解析分野(大隅研)では、2010年4月入学の大学院生(修士および博士課程)を募集しています。大隅研究室では中枢神経系および末梢神経系の発生メカニズムの解明や生後脳の神経新生と精神疾患との関わりについて研究を進めています。実際の大学院での研究テーマは、本人の希望を聞いて、大隅グループ若松グループのどちらかを選ぶことになります。

Q&A形式の大隅ラボについての質問回答コーナーはこちらを御覧ください。

2009年度大学院入試について (以下募集要項リンクより抜粋)
募集要項掲載; 5月下旬頃掲載。
入試資格審査申請; 6月4日〜6月22日
出願期間: 7月22日〜7月31日
入試日程: 8月28日

合格発表:9月11日

募集要項及び大学院説明会のページへ


【医学修士課程(2年間)】
現在までに修士課程を3名が卒業しており、修士の学位を授与されています。

学位論文はこちら

【医学博士課程(4年間、短期修了あり)】
大隅研究室では博士課程を修了し、博士の学位 (医学)を取得した人は、2007年4月現在で7名います。これまで短期(3年)で修了した学生はいませんが、、短期修了も可能です。参考までに大隅研究室の博士の学位論文を挙げます。うち2名は優秀学生賞として修了時に「東北大学総長賞」を受賞しています。
学位論文はこちら

【大学院生の指導について】
大学院では、まず基本的な実験手法を学んでもらうために、スタッフや先輩から指導を受けることになります。基本的には卒業後、博士研究員(ポスドク)などの研究職を仕事として行く上で必要とされる能力を身につけてもらえるように指導します。毎週一人15分程度のプログレスレポートを行い、研究を進めていく上でのアドバイスや実験結果に対する解釈を議論し、さらには問題点を解決していけるように意見を出し合います。もちろん、それだけでは不十分でありますので、随時discussionを行います。研究結果をまとめていくトレーニングも行います。研究は、最終的にその成果を自らの力で論文や総説などにまとめて出版し、発表することが重要でありますので、特に、文章を書くトレーニングを重視しています。また、学会等の発表前には、ポスター発表の練習や、口頭発表の練習会などを行い、質問に対する答え方などのトレーニングも行います。基本的には、個人の自主性や個人の計画性によって、その人の学位取得への道が決まると考えています。時間を無駄にせず、我流に固執せず、まずはまねることから入り、その意味を考えていきながらoriginaity を目指していくように学生には勧めています。研究は個性が大切ですからそのためにもきっちり基礎を身につけてほしいと思います。

【研究室の1週間】
月曜朝の掃除に始まり、月曜日の18時からは、東北大学内の発生生物学、神経発生学を研究しているいくつかの研究室メンバーとの間でインターラボミーティングを行っています。木曜日の11時からは、ジャーナルクラブ(論文紹介)とプログレスレポートを一人ずつ行っています。

【学会発表】
大隅研では主に日本発生生物学会、日本神経科学学会、日本分子生物学会で毎年演題を出しています。また神経関連のシンポジウムでのポスター発表も積極的に参加しております。また国際学会または海外での学会に参加すること機会もあります。日本だけでなく、海外で開催される学会等に参加し、サイエンスを仕事としていく上で国際感覚およびコミュニケーション能力を養うことも重要です。自分の研究を世界に向けて発信するという経験を通じ、サイエンスの面白さを感じてもらいたいと思っています。学生が自らこの学会に参加したいという目標をもっていれば、できるかぎりのサポートをします。また国内で行われる国際学会にも積極的に参加しています。

これまでに大隅研の学生は以下のような学会に博士課程在籍中に参加しました。

ヨーロッパ神経科学会(FENS)、パリ(フランス)、リスボン(ポルトガル)
キーストンシンポジウム、キーストン(USA)
北米神経科学会(SFN)、ワシントンDC(USA)、サンディエゴ(USA)
コールドスプリングハーバーMeeting、コールドスプリング(USA)
ラットゲノムシンポジウム、メルボルン(オーストラリア)
国際発生生物学会(ISDB)、京都(日本)
など

【研究室の行事】
毎年4月には、新入生歓迎会を兼ねたお花見を行っています。夏には、研究棟のいくつかの研究室とともにバーベキュー大会を行い、ラボ間の交流を深めています。また、秋10月頃には、近くの広瀬川で、東北ならではの芋煮会をしています。その他忘年会、卒業partyを行っています。


【奨学金について】
大学院では、実験に多くの時間を費やすことになり、アルバイトをする時間はほとんどないのが現状です。したがって大学院生の経済的支援に関しては、院生にとって重要になってきます。ラボの大学院生の半分は日本学生支援機構から奨学金を貸与されています。その他にこれまで民間の奨学金に応募して、給与の形態で奨学金を頂いた学生も2,3名いました。毎年日本学術振興会特別研究員に応募については、これまで多くの学生が申請してきました。現在博士課程4年の学生が研究員として2年次から採用されています。

【そのほかの経済的サポートについて】
大学院生には、大隅ラボが担当する歯学部および医学部の発生学および細胞生物学の授業のアシスタントをお願いしたおり、また、これまではCOE未来医工学のリサーチアソシエートとして採用され、給与を支給されていた学生も数多くいました。

グローバルCOE 生命科学に採択されました!
   (脳神経科学を社会へ還流する教育研究拠点:
    拠点リーダー 大隅典子

簡単な概略につきましては、上記HPにリンクされているPdfファイルをご覧になれます。
本COEプログラムには、様々な学生支援が盛り込まれています。
内容、メンバー等は下記のpdf fileを御覧下さい。


pdf file がダウンロードできます。

【東北大における脳科学研究について】
東北大学は東京から2時間圏内であり、研究者の訪問の機会も多く、多くのセミナーも開催されます。研究環境は、異なる学部、研究科が連携して、脳科学分野の発展が期待されています。文部科学省の研究班 統合脳にも多くの若手研究者が採用されています。したがって次世代の人材を育てるための学生の教育と研究がますます推進されていくと思われます。本年度はさらに、 グローバルCOE 生命科学に採択されました!

医学系研究科、生命科学研究科、加齢医学研究所をはじめ、さらに脳科学の研究教育拠点として新たなプロジェクトが稼動し始めます!

【ラボのメンバーの出身大学、大学院】
大隅ラボにはこれまで、日本各地からやってきております。
たとえば、博士課程入学では
東北大学理学研究科、
東北大学医学部、
東北大学歯学部、
東北大学農学研究科、
奈良先端科学技術大学院大学、
福島県立医科大学医学部、
大阪大学薬学研究科

修士課程入学では、
東京薬科大学生命科学部、
長岡科学技術大学工学部、
東北大学農学部

【ラボのメンバーの卒業後の就職先】
修士課程修了者はこれまですべて、博士課程に進学しています。博士課程修了者は修了後すぐに、海外留学2名、助手1名、ポスドク1名、病院勤務などについています。

海外留学:
Natinal Institute of health (NIH) メリーランド USA
Max Planck Institute ドレスデン ドイツ

助手:大隅研究室
ポスドク:国立精神神経センター

【研究室メンバーから研究内容などを聞くには】
質問等があれば、ラボの連絡先宛てまで気軽にメールでお問い合わせください。研究室の見学は随時OKです。事前にご連絡ください。また学会、シンポジウム等で、実際に研究を行っている学生、ポスドクおよびスタッフと直接話せる機会もありますので、気軽に声をかけて下さい。。

今年度の主な発表学会予定は

日本発生生物学会 (2008/5/27-30) 徳島市、郷土文化会館
日本神経科学学会(2008/7/9-11 ) 東京、東京国際フォーラム

です。学生やスタッフがポスター発表を行いますので、興味のあるかたは是非来てください。

【試験日程および科目について】
例年年二回試験(一次募集と2次募集)があります。一次募集の試験日は例年8月下旬。、科目は外国語(英語)と専門科目(主科目および副科目の2科目)、面接になります。詳細は以下のリンクをご覧下さい。

募集要項及び大学院説明会のページへ

【問合せ先】
〒980-8575 
仙台市青葉区星陵町2-1 
東北大学大学院医学系研究科
創生応用医学研究センター形態形成解析分野
大隅典子
Phone: 022-717-8201
E-mail: osumi@mail.tains.tohoku.ac.jp


▲ページの上へ▲