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ご挨拶

脳はどのように作られるか?
脳の性差はどのように生まれるか?
ヒト型の脳はどのように進化したのか?

高次な神経機能を営む中枢である私たち哺乳類の脳は、どのようにしてできあがるのでしょう?

その仕組みは複雑精緻で、とても魅力的です。当研究室では扱いやすい実験動物であるラットやマウスを用いて脳の発生発達や恒常性維持の分子メカニズムを探求しています。このメカニズムにほんの小さなバグが入ることによって、例えば自閉スペクトラム症のような神経発達障害が生じます。つまり、神経発生発達メカニズムの追求は、精神疾患の発症メカニズムの理解に繋がるのです。さらに神経発生プログラムのどのような変化がヒトに至る大きな大脳新皮質獲得をもたらしたのか、脳の性差はどのようなプログラムの違いにもとづくのかについても興味を抱いています。

現在、進めているプロジェクトは、①哺乳類大脳新皮質構築における細胞内mRNA輸送メカニズム、②哺乳類脳構築プログラムおよび行動における性差、③神経幹細胞およびグリア系細胞における機能性脂質の役割です。

当研究室はNeuro Global国際共同大学院プログラムに参画しており、留学生も多く、国際的な環境で学びたい方に適しています。また、学術振興会特別研究員(PD)の応募を考慮中の方には、上記の未発表のデータについてオンライン等で相談させて頂きます。

まだ誰も見たことのない研究の世界を知りたい方、ぜひ門を叩いて来て下さい。

大隅 典子

最近の業績(いずれも東北大学その他よりプレスリリース)

業績等について詳しくはリンク先Researchmap参照
https://researchmap.jp/noriko1128

略歴

1985年東京医科歯科大学歯学部卒。
1989年同大学院歯学研究科修了。歯学博士。
1989年同大学歯学部助手、1996年国立精神・神経センター神経研究所室長を経て、1998年より東北大学大学院医学系研究科教授(現職)。
2016年より科学技術研究費新学術領域「個性」創発脳領域代表。
2018年より東北大学副学長(広報・共同参画担当)および附属図書館長。
2018年よりNeuro Global国際共同大学院プログラムの代表者を務める。

著書・訳書

最近の講演動画

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